弁護士特約に入っておいた方が良い理由とは?
任意保険の中に弁護士特約というものがついています。
特約とは本来の保険に加えて、補償を厚くするための特別な契約のことです。
一般的に任意保険に加入すれば、弁護士特約は自動的に付与される形が多くなっていますが、保険料の節約を考えると要らないのではと思う人もいるかもしれません。
しかし、実は弁護士特約は加入しておくことで良い面もあるのです。
基本的に交通事故を起こしてしまった場合、その事故の賠償については任意保険に加入していると、保険会社が代理人となって相手と交渉してくれます。
しかし、すべての事故で保険会社が代理人とはなれないのです。
最も代表的なケースとしては、いわゆるもらい事故の場合でしょう。
もらい事故とは過失割合が10対0になる事故という意味ですね。
赤信号で停車している時にオカマを掘られてしまった、こういう場合はこちらに過失がつきません。
ですので、保険会社が代理人として交渉することができないのです。
この場合、相手が任意保険に加入しているのなら通常通りに、保険会社が代理人となって交渉に望んできます。
しかし、こちら側は代理人として保険会社が立つことができないので、自分で交渉を行うか、もしくは弁護士に依頼する必要があるのです。
この弁護士に依頼をする場合、当然ですが別途費用がかかってくるのですが、弁護士特約に入っていれば、上限はありますがその費用を保険会社が支払ってくれます。
一般的に弁護士に支払う費用というのは、事故の賠償金額の1割~2割程度だとされていますので、かなりの額がかかってしまうこともあるようです。
弁護士特約はそこまで大きく保険料がかかるものでもないので、万が一を考えるとつけておいた方が良いかもしれません。