交通弱者とは?
交通弱者という言葉があります。
一般的には交通事故を起こした時に聞くことが多い言葉ではあるのですが、まちづくりや福祉の世界でも用いられている言葉です。
大きく分けると、交通弱者には2通りの意味が考えられます。
1つは移動制約者という意味で、簡単に書いてしまうと運転免許を取得できない人、自家用車を持てない人のことを指すそうです。
具体的には高齢者や未成年者、障害者や低所得者の方を意味します。
もう1つの意味としては交通事故にあいやすい人のことを指します。
これは主に交通事故の観点から見た場合に使われる意味で、一般的に子どもや高齢者などのことです。
道路を交通している時、歩行しているか、自動車やバイクに乗っているかによって大きく扱いが異なります。
交通弱者である歩行者に対して、自動車やバイクは交通強者とも言われており、これは事故が起こった時に、どちらが加害者となり被害者となるのかで決まると考えてください。
仮に自動車と歩行者が交通事故を起こしてしまった場合、自動車が交通強者であるので弱者となる歩行者は被害者という形になるのです。
歩行者側が赤信号なのに道路を横断しようとしていたなどのケースでも、自動車側が加害者として考えられるので忘れないようにしてください。
こうした考えから基本的に自動車を運転する人は交通弱者である歩行者に配慮をした運転をしなくてはいけません。
免許を取得している人であれば教習所で習った覚えがある人も多いでしょう。
歩行者や自転車に乗っている人がいれば、幅寄せであったり、横断を邪魔してはいけないというルールです。